ペットケアにも活躍♪ハーブ蒸留水を使ったケアウォーター
スキンケア
2023.3.31

ペットケアにも活躍♪ハーブ蒸留水を使ったケアウォーター

こんにちは。おおうちです。

今回はハーブ蒸留水を使ったペットケア用のスプレーをご紹介します。

ハーブ蒸留水を使ったケアウォーターは、気温や湿度が高くなると気になるペットの匂い対策や、季節の変わり目に多くなりやすい皮膚トラブルの予防、ブラッシング時のケアウォーターとして、幅広く活用できます。通常、ハーブ蒸留水を人が使う場合は、そのままで化粧水として使えるくらいのものですから、希釈が必要なエッセンシャルオイルよりも手軽で安全性も高く、香りも穏やかなので、ペットのケアに適しているのです。

今回はペット用(犬・猫)を中心にお伝えしていきますが、人にも使えるアイテムですのでご興味ある方は、チェックしていただけたらと思います。

ハーブ蒸留水とは

ハーブ蒸留水は、芳香蒸留水やハーブウォーター、フローラルウォーター、ハイドロラットとも言われ、植物からエッセンシャルオイル(精油)を抽出する工程で生成される、香りのある蒸留水です。
マンデイムーンではザ・ウォーターというカテゴリーで販売されています。
エッセンシャルオイルは植物の芳香成分がぎゅっと凝縮されたものですが、ハーブ蒸留水はいわばその副産物。肌に優しい水媒体からなり、犬や猫、お子様や高齢者にも使用できます。

ペットに使用する場合は、希釈またはそのままでも使用できる場合がありますが、最初は薄めにして使用し、ペットも慣れてきたら、希釈せずに使用してみる、といった使い方がよいかと思います。


基本のレシピ

< 材料 >
・ハーブ蒸留水(ローズウォーター・オーガニックカモミールローマン・ウォーターなど)…5ml
・精製水またはベースウォーター…20ml~45ml
・スプレー容器

< 道具 >
ビーカー
ガラス棒(またはマドラーなどで代用可)

< 作り方 >

1.ビーカーにハーブ蒸留水と精製水(またはベースウォーター)を計り入れます。今回はハーブ蒸留水5mlに対し、ベースウォーターを25mlにして作りました。

2.ガラス棒でよく混ぜます。

3.スプレーボトルに移し入れます。

4.ケアウォーターの出来上がりです。

くんくん、何やらいい匂い〜とわが家の愛犬もやってきました。

<使い方>
使用前に軽く振りまぜてから空間やペットの身体にスプレー、またはコットンに染み込ませて塗布します。
スプレーする場合は、顔まわりを避け、肩から腰にかけて被毛にスプレーします。

ご自宅でのシャンプー後のドライヤー時やお散歩帰りなどにもご使用いただけます。ブラッシングスプレーとして使用いただくことで、匂いや静電気を防ぎ、香りによるリラックス効果を期待できます。

皮膚のケアが目的の場合は、被毛をかき分けて、皮膚まで届くようにスプレーするのがおすすめです。

犬の毛は、人と異なり、ひとつの毛穴から複数本が生えています。犬種によって被毛の生え方にはダブルコートとシングルコートの2種類があるのですが、ダブルコートと呼ばれる被毛はそのひとつの毛穴から長い毛(上毛・オーバーコート)と短い毛が(下毛・アンダーコート)出ており、季節によって抜け替わりが起きているのだそうです。(シングルコートは上毛のみの場合が多い)さらには身体の多くの毛は汗腺のエクリン腺でなく、アポクリン腺だそうです。(エクリン腺があるのは肉球のみ)そのため、体表から汗をかくことができず、油脂分が出やすくべたつきやすいのですね。

そのため、油脂成分を含まないケアウォーターは、愛犬の被毛ケアにも使いやすいアイテムなのです。

ペットの身体の仕組み、なんとなく人間とは違うのだろうなと思っていても、原理を知れば、なるほどそういうことなら、と、人と同じケアで大丈夫な部分とそうでない部分が理解しやすいかと思います。
ご興味あるかたは、ぜひ調べてみてくださいね。

<注意>
※皮膚に湿疹などの異常がある場合は使用を控えてください。
※猫はフェノール系の成分を体内で代謝して無毒化する酵素が不足しているため、長く体内に残ってしまう可能性があります。ハーブ蒸留水のフェノール系成分は濃度が薄いのでそれほど気にかけることはありませんが、猫は毛をなめるなどして自分でグルーミングをするので使いすぎないように気をつけてください。

犬と猫におすすめ。常備しておきたいハーブ蒸留水

ハーブ蒸留水には、様々な種類がありますが、今回はペットケア(犬と猫)におすすめのハーブ蒸留水を3種ご紹介します。
これらのハーブ蒸留水は、いずれも飼い主(オーナー)にも使いやすいものですので、1種類を長く使うのではなく、数種類をローテーションして使用するのがおすすめです。

ローズウォーター・オーガニック
早朝に手摘みされたダマスクローズの花から採取されるエッセンシャルオイルは、ローズオットーと言われ、大変貴重なものですが、ローズウォーターはそのエッセンシャルオイルを抽出する際に得られる蒸留水。エッセンシャルオイルほどではありませんが、甘く高貴なバラの香りを楽しむことができます。
人が使用する場合は、そのまま化粧水として使えます。ペット(犬・猫)に使用する場合は、オーガニック製品はより濃厚で甘い香りですので、最初は薄めに希釈してお使いになることをおすすめします。

カモミールローマン・ウォーター
カモミールローマン・ウォーターは、カモミールローマンのエッセンシャルオイルを抽出する際に得られる蒸留水。エッセンシャルオイルの効用同様に、そのハーブ蒸留水も肌の乾燥、かゆみ、肌荒れのケアに使えます。ペットケアにおいてもリラックス効果をはじめ、肌の乾燥やかゆみのケアにおすすめです。
(※キク科アレルギーの場合は注意が必要)

ネロリ・ウォーター
ネロリ・ウォーターは、ビターオレンジの花から採られるネロリのエッセンシャルオイルを抽出する際に得られる蒸留水。「天然の精神安定剤」ともいわれるネロリのエッセンシャルオイルも、たくさんの花からわずかな量しか採取できないため貴重で高価なものですが、ネロリ・ウォーターは取り入れやすいアイテムかと思います。柑橘系のさわやかさとフローラルの香りをあわせもった品のある香りは、ハーブ蒸留水でも楽しんでいただけます。
香りの働きとしてリラックス効果も期待できますので、ペットオーナー・ペットそれぞれのストレスケアにも活用できます。

ブレンドしてもたのしめます

ハーブ蒸留水は1種類のみだけでなく、複数をブレンドして作ることもできます。
ブレンドすることで、それぞれのハーブ蒸留水の相乗効果を期待できますし、新たな香りを楽しむこともできます。慣れてきたら、ぜひハーブ蒸留水のブレンドもお試しいただきたいです。

わが家では、お散歩帰りにブラッシングをしていますが、その時にシュシュっとスプレーして使っています。
お散歩バッグから取り出すと、いつものだね!とクンクン。私もよい香りを感じながら、朝の癒し時間になっています。

いかがでしたでしょうか。
アロマテラピーの学びでは、ハーブ蒸留水は基材として紹介されることが多いですが、実はハーブ蒸留水だけでも多くのシーンで楽しむことができる魅力的なものなのです。
今回は、上記3種のハーブ蒸留水をご紹介しましたが、マンデイムーンにはこれ以外にも多くのハーブ蒸留水があります。ハーブ蒸留水の魅力を知って気になる、という方は、ザ・ウォーターのページをチェックしてみてくださいね。


 


ライター:おおうちなみ
アロマテラピーインストラクター。ハーブ&ライフコーディネーター。「香りのある暮らしをもっと楽しく」をテーマに、暮らしに取り入れやすいアロマクラフトやコスメ作りなど、様々なアイデアを提案しています。

コラムで紹介した商品