わんこも私も心地よい、とろりん肉球クリーム
スキンケア
2021.11.1

わんこも私も心地よい、とろりん肉球クリーム

こんにちは、ライターのおおうちなみです。

すっかり朝晩は冷えてきましたね。
手荒れなど乾燥も気になる季節になりました。

我が家の愛犬かまたりの肉球もガサガサに。
人の皮膚もそうですが、犬の肉球も乾燥して固くなってしまうと、ちょっとした刺激で怪我をしてしまうなど、傷つきやすくなるそうです。

そうなる前にお手入れをと、今回は肉球ハンドクリームを手作り。
後半は、相変わらず娘が自分用にと、ハンドバームを。

どちらも手軽にできましたので、ご紹介いたします。

わんこも私も心地よい、とろりん肉球クリーム

<材料>
ビーズワックス・精製・オーガニック・小粒(蜜蝋) 3g
シアバター・精製・オーガニック 1.5g
ホホバオイル・精製・オーガニック 20ml
保存容器

1. 耐熱性のビーカーに、ホホバオイル20ml、ビーズワックス3g、シアバター1.5gを入れます。

2. 1. のビーカーを湯煎にかけます。
ここではホーローのバットを使いましたが、小鍋などご家庭にあるものをお使いください。
ビーズワックス、ホホバオイル、シアバターは通常の60度から70度くらいまで温度を上げれば溶けていきます。
ビーズワックスは、通常のサイズのものでも構いませんが、小粒のものだと溶けが早く作りやすいです。

3. ビーズワックスとシアバターが溶けて混ざったら、保存容器に流します。
今回は少量で作りましたので、クリアプラジャーを使いましたが、まとめて作る場合は、遮光性の瓶やようきがおすすめです。2カ月以内に使い切るようにします。

材料について

~肉球クリームを作る場合は、犬が舐めても安心な材料を~

ビーズワックス(ミツロウ・蜜蝋)
ミツバチが巣をつくる時に分泌するワックスで、穏やかな抗菌作用と皮膚を柔らかくする働きがあります。
60~70℃で溶けます。有機管理されたミツバチの巣から採れるものがおすすめ。

シアバター
アフリカに生息する「シアの木」の種子から採れる天然の保湿剤。
常温で個体ですが、温めるととろりとして肌なじみがよく、シアバターだけでもフェイスクリームやハンドクリームとしても使えます。
肉球クリームを作る場合は、犬が舐めても安心なように、オーガニックのもの、溶剤や酸化防止剤などの添加物を使用していないものがおすすめです。

ホホバオイル
北米やメキシコなどの砂漠で生まれ育ったたくましい植物「ホホバ」から抽出したオイル。
スキンケア、クレンジング、ヘアケア、ボディケアと多彩な用途に使えます。
皮膚への刺激が少なく、抗菌作用もあり、はだをうるおす成分がたっぷり詰まっています。
オーガニックのものがおすすめです。

ホホバオイルには、精製したものと未精製のものがあります。
未精製のものには、ホホバオイルの生まれながらの美容成分を豊富なままに享受できるという良さもありますが、今回は、香りのクセや刺激が抑えられた精製オイルを使いました。
精製ホホバオイルは、敏感肌や初めての方、ベビーにもおすすめされています。

使い方について
~肉球をきれいにしてから優しく揉み込んで~

肉球クリームを使用する場合は、肉球やその周りを清潔にしてから塗ることが大切だそう。
最初に肉球を蒸しタオルや濡れタオルなどを使用してきれいに拭き、肉球クリームを耳かき1サジ程度取り出して、マッサージをするようにやさしく揉みながら、クリームを肉球全体に浸透させていきます。

クリームを塗った後は、べたつきますので、余分なクリームをティッシュやタオルで軽く拭き取ります。
舐めても安心な材料ではありますが、気になる方は犬用の靴下を履かせるという手もあるようです。
我が家では、お昼寝や夜のまどろんでいる時に、そっと塗っていたりします。
香りで目が覚めてしまいますが、お昼寝の元気いっぱいの時よりはケアがしやすいです。

かまたりの肉球にクリームを塗っていたら、私の手もしっとりしてる!と娘。
人にも使えるから大丈夫だよー、と話していましたが、自分用にも作りたいと言うので、娘用にちょっぴりアレンジしたバージョンで作ってみました。

ほんのりピンクのハンドバーム

<材料> (作りやすい量)
ビーズワックス・精製・オーガニック・小粒(蜜蝋) 6g
クランベリーバター 7g
ホホバオイル・精製・オーガニック 10ml
保存容器

1. 耐熱性のビーカーに、ホホバオイル、ビーズワックス、シアバターを入れます。

2. 1. のビーカーを湯煎にかけ。
ビーズワックスとシアバターが溶けて混ざったら、湯煎から外し、お好みのエッセンシャルオイルを2~3滴入れ、ガラス棒などで混ぜます。

3. 2. を保存容器や方に入れて、固めます。
今回は、フロストオーバルチューブと、チョコレート用のシリコン型を使ってみました。

4. しっかり固まったことを確認し、型出しするものは型から出して出来上がりです。

ほんのりピンクのハンドバームができました。
型に流し込んだものも、きれいに型抜きできて大満足。

肌の上を滑らせると、体温で溶けて馴染んでいく感覚がとても心地よいです。
娘は早速、明日学校に持っていこう♪と盛り上がっていました。

娘用のバームを作った後に、ふと、かまたりの肉球を触ってみたら、ガサガサで硬くなっていた肉球がふんわり柔らかくなっていました。
角張ってガサガサしていた部分はまたカサついていたので、もう少し続けてケアが必要そうですが、明らかに違っていてびっくりです。
気づけば、どうしても舐めてしまっているのですが、だからこそ、自分で手作りすることで、材料もわかるし安心ですよね。

ビーズワックスやシアバターを使ったクリームやバームは、気温によって、堅さの感じ方も変わってきますので、時期によって少し配合を変えていただいても。

今回のご紹介したレシピはどちらとも、ハンドクリームやかかとのケアクリームとして、ヒトの体にも使えるものですので、わんちゃん、ねこちゃんがいらっしゃるご家庭でなくても、活用できると思いますこれからの乾燥する季節にぜひお試しくださいね。

肉球の調子が良くなり嬉しいのか?お散歩もノリノリです♪

使用上の注意
天然成分で作った肉球クリームなのでできるだけ早めに使い切るのがおすすめです。
2カ月以内には使用するようにしましょう。


 


ライター:おおうちなみ
アロマテラピーインストラクター。ハーブ&ライフコーディネーター。「香りのある暮らしをもっと楽しく」をテーマに、暮らしに取り入れやすいアロマクラフトやコスメ作りなど、様々なアイデアを提案しています。