アロマクラフトはじめてさんに、おすすめの道具
コラム
2023.5.16

アロマクラフトはじめてさんに、おすすめの道具

こんにちは。おおうちです。

すがすがしい若葉の季節となりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
爽やかな季節には、新しいことにチャレンジしてみようかなと思いますよね。
手づくりコスメを始めてみたいけど、何を揃えればいいのかわからない、
そんな方のために今回は、少し基本的なお話をしていきたいと思います。

それは「道具」です。

アロマクラフトを楽しむ時には、エッセンシャルオイルや基材といった「材料」にこだわるのはもちろんですが、実は、この「道具」もとても重要で、長く使うものについてはきちんとこだわって選ばれるとよいかと思います。

最初から全て揃えるというよりも、いろいろなアロマクラフトを作っていくなかで必要になって買い足す、という方が多いかと思いますが、いざ買い足すときにどのような素材やサイズがよいのかを知っておくと後々便利です。

これからアロマクラフトやってみたいな、と思われている方はぜひチェックしてみてくださいね。


基本は「はかる」ことから

アロマクラフトに使用する道具は、多岐に渡りますが、基本はきちんと「はかる」、ということ。

ひとことで「はかる」といっても重さや容量、さらには温度、などさまざま。
はかりなどは、キッチンスケールで代用することもできますが、エッセンシャルオイルなどが直接触れるものは、専用のものを用意したほうがよいでしょう。

 

■容量を計る「ビーカー」たち

アロマスプレーやアロマオイルなど、液体を計るときに必要になるのがビーカーです。ガラス製やプラスチック製のものがありますが、プラスチック製のものはエッセンシャルオイルによって変質するものもありますので、最初に選ぶならガラス製のビーカーがよいでしょう。
湯煎にかけることもできますし、油脂系のものを入れたあとでも、比較的洗いやすいのも魅力です。

写真のビーカーは左から30ml、50ml、100mlとなっています。
30mlのビーカーは最小で10mlの目盛り、50mlと100mlのビーカーは最小で20mlの目盛りとなります。

用途に応じて、サイズを選ぶことになるかと思いますが、もしこれから始められる方で迷われるなら100mlのビーカーをおすすめしたいと思います。

最小で10mlの目盛りがある30mlビーカーも魅力ですが、(50mlと100mlのビーカーは最小目盛りが20mlとなっています)10mlを測りたい場合は計量スプーンでも事足ります。

アロマスプレーなどを作るときや、湯煎をするときにも
まずは100mlのサイズがひとつあると作業しやすいかと思います。

そのうえで、ロールオンアロマや美容液など少量を測る機会が増えてきた時は30mlや50mlなどを追加していくと良いです。リネンウォーターや柔軟剤など、たっぷりお水をつかうような時は、100mlビーカーで何回か計ればよいです。

ビーカーの注ぎ口のくぼみが支えになって、小さなお花でもぐらつかず、バランスをとることができます。

上記でまずひとつ買うなら、と100mlをおすすめしておりましたが、この使い方には50mlくらいのサイズが個人的には使いやすなと感じています。

写真は50mlビーカーに、庭に咲いた一重のバラを。
小さなビーカーには、野の花やハーブなどがよく似合います。

 

■容量を計る「計量スプーン」たち

アロマクラフトでは、ビーカーとあわせて、計量スプーンも出番が多いです。

写真左から、ミクロスパーテル、少量用計量スプーン4本組、計量スプーン小さじ1/2、小さじ1、大さじ1となっています。

ミクロスパーテルは、少量のパウダーなどを配合する際に便利に使えます。なければ耳かきで代用することもできると言われることもありますが、やはりステンレス製のものが繰り返し使用には安心です。1本持っていると重宝しますので、どこかのタイミングで取り入れていただくといいかもしれません。

また、少量用の計量スプーンですが、もしかしたらあまり馴染みがないかもしれませんが、アロマコスメなどに挑戦したい方には、こちらもとても便利です。
4本組になっているのですが、こちらの1spoonは、一般的な小さじ1とは違うので、間違えないようにご注意ください。

4本組の1spoonが1.0ml、1/2spoonが0.5ml、1/4spoonが0.25ml、1/10spoonが0.1mlとなっています。
少量の液体を計る場合、エッセンシャルオイルのブレンドなどはメスシリンダーなどが使われることもありますが、スプーンでしたら液体でないコスメ原料や色材も計ることができますので、手作りコスメにチャレンジしたい方は、揃えていただくと、活躍の場が多いかと思います。

  • 18-8極厚計量スプーン4本組
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  • あとは一般的な小さじと大さじですね。こちらは通常のお料理用と同じタイプのものでも大丈夫ですが、エッセンシャルオイルをはじめとする外用の成分を扱いますので、アロマクラフト専用のものをご用意いただくのがよいかと思います。
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  • 計量スプーン小さじ[5ml]

 

■重さと温度をはかる道具たち

重さを量る「はかり」ですが、できれば、デジタルで細かい単位まで量ることができるものが便利です。
最小計測が1gのものでも、使えないことはないですが、アロマクラフトでは細かい数字を量ることも多くあります。もし今から導入される、という方は、できるだけ最小計測が0.1gのものを選ばれると後々便利だと思います。

また、温度を測る「温度計」ですが、水銀製のものでももちろん使えますが、もし選べるなら、デジタルのもののほうをおすすめしています。
というのも、実は私は最近まで、水銀製のものとデジタルのものを使いわけていたのですが、つい先日、水銀製の温度計をうっかり床に落として割ってしまったのです。
折れてしまったのが上部の端のほうでしたので、ことなきを得ましたが、この時以来デジタルの温度計を使うようになりました。

もちろん、水銀の温度計でも問題ないです。
その場合は、200℃程度の高温まで測れるものを選ぶことや、取り扱いに注意していただければと思います。

あると便利な専用の道具

 

■温める道具たち

アロマクラフトでは、温める、という作業も多くでてきます。
ミツロウやワックスを温めて溶かしたり、シアバターなどのバター類やキャリアオイルを溶かして混ぜるなど温める作業のあるクラフトは多いです。

ボウルに入れて鍋で湯煎にしてもいいのですが、ホーローのバットにお湯をはり、ガラスのビーカーを入れて湯煎するのもおすすめです。
ホーローのバットは、直火にもかけられるので、コンロで弱火にして湯煎することもできます。

また、ティーライトキャンドルを使い、上に載せた小鍋で温めるという道具もあります。こちらは少し時間がかかりますので、少量の基材を温めるとき、またゆったりとアロマクラフトを楽しみたい方にはよいかもしれません。

逆に手軽にスピーディにということでしたら、紙コップにいれて電子レンジで温める方法もあります。
この場合は、温めすぎを防ぐため、短い時間で数回に分けて、様子を見ながら温めるようにしてください。

いずれの場合も、温める素材により向き不向きがありますので、都度確認して作業するようにしてください。

■混ぜる道具たち

混ぜる道具もさまざまありますが、基本的にはガラス棒(かくはん棒)が一本あると便利です。竹串でも代用可能です。クリームケースの中身など、小さいものを混ぜるときは爪楊枝を使うこともできます。
また、写真に入っていませんが、クリーム系のアロマコスメを作るときなどは、シリコン製のヘラや小さめの電動ホイッパーなどもあると便利です。

■整理する道具たち

意外に毎回活躍するのが、散らかりがちな道具や材料をまとめられるバットやトレーです。
個人的には手札サイズのホーローバットが扱いやすくおすすめですが、こちらも内容によって使い分けられるのがよろしいかと思います。
大きめのバットは先にご説明した、湯せんに使うこともできます。

あと、写真右下のトレーは実は使い捨ての木皿になります。
キャンプやBBQ用に販売されているもので、使い捨てといっても、クラフト道具の整理に使うのであれば、繰り返し使ってもしばらく使えます。

ホーローのバットを揃えるほどでもないなと言うとき、また、講師の方が人数の多いワークショップを開催されるときなどにもおすすめです。

このように、使う道具をすっきりまとめることができます。
何より、今から作るぞ、という気持ちになれるのがいいのです。

最後に大事なことを。

いろいろな道具のお話しをしましたが、使う前には、消毒を。アルコール消毒または、煮沸消毒、どちらでも構いませんが、マンデイムーンのスプレータイプの消毒用エタノールなら、シュッとスプレーして、キッチンペーパーなどで拭き取るだけなので手軽です。

いかがでしたでしょうか。

今回は「道具」をテーマにご紹介いたしました。
こだわりの道具、質のいい道具を使うことで、作業がスムーズに進んだり、仕上がりがよくなったり、ということもありますが、何より、アロマクラフトを楽しむ時間が、より満足度の高いものになるかと思います。

すでにお手元にある方は、ぜひこの機会に道具の状態を見直して手入れをしてみていただけたらと、また、これからという方も、何かお気に入りの道具ひとつから揃えてみていただければと思います。


 


ライター:おおうちなみ
アロマテラピーインストラクター。ホリスティックケア・カウンセラー。「香りのある暮らしをもっと楽しく」をテーマに、暮らしに取り入れやすいアロマクラフトやコスメ作りなど、様々なアイデアを提案しています。

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