note 香調について

香調(ノート)とは、
香りの種類と分類のこと

香りの世界では、香りを分類し表現するために「香調」または「ノート」という概念が使われています。
これには主に2つの意味があり、時間経過による香りの変化(トップノート、ミドルノート、ベースノート)と、
香りの種類分類(シトラス、フローラルなど)です。
エッセンシャルオイル(精油)を選ぶ、またエッセンシャルオイル(精油)をブレンドして香水を作る場合は、
これらの香調を参考にされると好みや使用シーンに合わせてぴったりの香りを選ぶことができるようになります。

時間の経過とともに変わる、
香りの組み立て方

エッセンシャルオイル(精油)の扱いに慣れてきたら、複数のエッセンシャルオイル(精油)のブレンドを楽しみましょう。
ブレンドすることで、複雑で奥行きのある香りを作ることができるだけでなく、最初の香りと残り香のイメージを変えることもできます。
香水の香りの変化は、時間経過とともに3つの段階で表現されます。
これら3つのノートが調和することで、香水の複雑で魅惑的な香りの変化が生まれます。
このように時間とともに変化する香りを楽しめることが、香水の魅力のひとつでもあります。

トップノート、ミドルノート、ベースノートの香りの変化を表す図
トップノート

香水を付けた直後に感じられる
最初の印象的な香り。

特長

  • 揮発性が最も高い
  • 持続時間は約5〜30分程度
  • シトラス系やハーブ系の爽やかで軽い香りが多い
  • 香水全体の30~40%配合するとバランスよく仕上がる
ミドルノート

香水の中心となる香りで、
トップノートが消えた後に現れます。
ハートノートともいわれます。

特長

  • 香水本来の個性を表現する重要な役割を果たします
  • トップノートよりもゆっくりと揮発
  • 持続時間は約30分~2時間程度
  • フローラルやスパイシーな香りが
    多い
  • 香水全体の40~50%配合するとバランスよく仕上がる
ベースノート

香水の土台となる香りで、
最後に残る深みのある香りです。
ラストノートとも呼ばれます

特長

  • 揮発性が最も低い
  • 持続時間は付けてから2時間以降も
  • ムスクや樹脂系の香りが多い
  • 香水全体の10~20%配合するとバランスよく仕上がる

Note 香水の16種類の香調

シトラス、フローラルなどの7系統の香りに加え、香水には16種類の香調(ノート)があります。
こちらではそれぞれのノートのイメージと、そのノートに使われるエッセンシャルオイルをご紹介します。

  • top note

    マリンノート (アクアノート、オゾンノート)

    マリンノートとは、潮風や海水、海藻などの海を表現した香調のことです。
    アクアノート、オゾンノートはマリンノートに含まれます。
    ほとんどの香水では合成香料が使われています。これは瓜のようなみずみずしく青い香りがする香料です。
    エッセンシャルで表現するとすれば、グリーンノートを主体にシトラスノートや海藻由来のシーウィード、キャラウェイなどを組み合わせても良いかもしれません。
    合成のイメージがあるマリンノートですが、ぜひエッセンシャルでのブレンドに挑戦してみてください。

    香りの
    イメージ
    フレッシュ、透明感、元気、若さ、活動的、リセット、ユニセックス、夏、ナチュラル、清潔感、クリーン、さわやか、カジュアル
  • top note

    アロマティックノート

    アロマティックノートとは、深いアーシーノートにラベンダーやローズマリーなどのハーバルノートをブレンドしたフレッシュな香調のことです。
    香りの特徴は、ハーブが持つ穏やかさと清涼感があり、フレッシュでみずみずしい生命力を感じられる香りです。
    特にシトラスノートやウッディノートと組み合わせて使われることが多くあります。

    香りの
    イメージ
    フレッシュ、深みがある、爽やか、リラックス、ユニセックス、ハーバル、清潔感、デイタイム、オフィスシーン、若々しい
  • top note

    グリーンノート

    グリーンノートとは、若葉の青々とした清涼感あふれる香りです。
    グリーンノートが持つ爽やかな印象は、他のほとんどのノートと相性が良く、フレッシュさをプラスしたい場合に使用されます。
    また他の系統のノートに分類されるエッセンシャルオイルでも、グリーンノートを併せ持つものが多くあります。

    香りの
    イメージ
    爽やか、清潔感、軽やか、のびやか、ナチュラル、ワイルド、ユニセックス
  • top note

    フゼアノート

    フゼアはフランス語でシダを表すフジェール(Fougeres)の日本語読みですが、フゼア調の香水はシダ植物を使っているわけではありません。
    シダの香りをイメージしてブレンドした香水で、ラベンダーやゼラニウムのクリアでくっきりとした香りと、日陰の土の香りのするオークモス、桜餅の葉を思わせるクマリンを基調としてブレンドした香水です。
    19世紀頃のフランス宮廷や、上流階級で流行し、主に男性用香水に採用されることが多いノートです。

    香りの
    イメージ
    知的、ミステリアス、高貴、ユニセックス、スタイリッシュ、伝統的、洗練、フォーマル、ビジネスシーン
  • middle note

    フルーティーノート

    フルーティーノートとは、ピーチやベリーなどの果実のみずみずしく甘い香りで、シトラスノート以外のフルーツの香調のことです。
    フルーティーノートは、フローラルノートやグルマンノート、ウッディノートと組み合わせることが多く、香水全体に軽やかさやリフレッシュ感を加えます。

    香りの
    イメージ
    元気、若々しい、軽やか、明るい、フレッシュ、楽しい、春夏、リフレッシュ、カジュアル、デイリー
  • middle note

    オリエンタルノート

    オリエンタルという言葉はフランス語で「東洋風、東洋的」という意味で、オリエンタルノートは、主に東洋の文化や香料にインスパイアされた香りを指します。
    ベチバーやパチュリ、バニラ、シナモン、クローブをはじめとするさまざまなスパイス類、アンバー、サンダルウッド、アガーウッド(ウード)などのバルサムノートやウッディノート、ジャスミンやローズなどのフローラルノートなどがよく使われます。
    エキゾチックで深みのある官能的な香りで、非常に人気があります。

    香りの
    イメージ
    エキゾチック、オリエンタル、とろりとした甘さ、重厚感、ふくよかさ、ミステリアス、温かさ、冬、夜
  • middle note

    グルマンノート

    グルマンはフランス語で「美食家」を意味する言葉で、この香りはチョコレート、バニラ、コーヒー、シナモン、ハチミツなど、スイーツや食材の香りを再現したものです。
    グルマンノートは、甘く濃厚で豊かな香りが特徴で、心地よい温かみや親しみやすさを感じさせるため、特に秋冬シーズンに人気があります。
    香水では、他の香り(フローラル、ウッディ、オリエンタルなど)と組み合わせて使われることが多く、香り全体に甘さや豊かさを加えます。
    また甘さを抑えめにして、コーヒーやコニャック、ペッパー類をブレンドして大人っぽくするのもおすすめです。

    香りの
    イメージ
    温かい、穏やか、若さ、甘い、華やか、幸福感
  • middle note

    パウダリーノート

    パウダリーノートは、まるでフェイスパウダーやベビーパウダーのような、軽く甘い香りを指します。
    洗練された女性らしさや優しさ、ノスタルジックな雰囲気を感じさせる香りで、いつの時代も愛され続けている香りです。
    カモミールやアイリスなど花由来のエッセンシャルオイルがよく使われます。

    香りの
    イメージ
    やわらかい、華やか、女性的、清潔感、やさしい、デイタイム、オフィスシーン
  • middle note

    リカーノート

    リカーノートはラム、ウイスキー、ブランデー、コニャック、ジンなど、お酒を思わせる、深みのある甘さやスパイシーで芳醇な温かみを持つ香りです。
    リカーノートは、グルマンノートやウッディノート、スパイシーノートと組み合わせることが多く、甘さや複雑な深みをもたらします。
    リカーノートに「タバコ」をプラスすると、より大人っぽく男性的に、「シナモン」や「カルダモン」などのスパイスノートをプラスするとオリエンタルに寄せていくことができる、名脇役的なノートといえるでしょう。

    香りの
    イメージ
    大人っぽい、ほろ酔い、夜、妖艶、個性的、秋冬、スパイシー、パーティー、セクシー、官能的
  • middle note

    シプレノート

    シプレという言葉はフランス語で「キプロス島」のことで、1917年にCOTY(コティー社)が発表した『LE CHYPRE:ル・シープル』という香水からシプレノートのカテゴリが誕生しました。
    シプレノートは、最初にフレッシュなシトラス系の香りが広がり、次第に華やかなフローラルノートが現れ、豊かな深みを持つ香りへと変化します。シプレノートの香水は、クラシックで洗練された印象を与えることが多く、特に秋冬に適した重厚感のある香りとして人気があります。

    香りの
    イメージ
    フレッシュ、温かみ、深みのある、クラシック、洗練された、豊か、秋冬、重厚感
  • base note

    アニマルノート

    その名の通り、動物由来の香料をブレンドした香水のノートです。
    多くはムスクの香りを指します。有名なシャネルNo5に調合されているのは有名で、花の香りをより花らしくさせる効果があります。
    また動物由来ではありませんが、ビーズワックスはアニマルノートに含まれることがあります。
    甘く濃厚で、ほのかに野生的な香りを感じさせます。香水にはとても人気です。

    香りの
    イメージ
    甘い、エキゾチック、セクシー、スモーキー、官能的、濃厚、高級感
  • base note

    アンバーノート

    ノートの名称にもなっている「アンバー」は、植物樹脂が固まることで生まれる「琥珀」のことで、温かさ、重厚さをもつ甘くスモーキーで落ち着いたセクシーな香りです。
    バニラ、ベンゾイン、ラブダナムなどもアンバーノートにブレンドされます。

    香りの
    イメージ
    温かさ、重厚さ、落ち着いた、セクシー、官能的、オリエンタル、まろやか
  • base note

    スモーキーノート

    スモーキーノートとは、煙や燃えた木、焚火、タバコの煙を思わせる、燻製のような香りを指します。
    スモーキーノートは深みがあり、神秘的で少し荒々しさを持つ香りとして、フレグランスに独特の存在感を与えます。
    ウッディやシトラス、スパイス、オリエンタルノートとよく組み合わされます。
    少量でも存在感があるため、ブレンド量には注意が必要です。

    香りの
    イメージ
    重厚感、落ち着き、大人っぽい、夜、男性的、静寂、ドライ、渋み
  • base note

    ムスキーノート

    ムスキーノートはアニマルノートの一種で、「ジャコウジカ」の生殖腺分泌物であるムスクの香りを指します。
    温かさ、艶っぽさ、官能的な奥深さがある魅力的な香りです。
    近年では原料となる「ジャコウジカ」を乱獲から保護するため、現在流通しているムスクの香りは天然のものではなく、合成のものになります。
    エッセンシャルオイルでは、アンブレットシードが代用として用いられます。
    ウッディ、フローラル、シトラスノートに合わせると、深みのある高貴で官能的な香りになります。

    香りの
    イメージ
    官能的、セクシー、温かさ、艶っぽい、大人っぽい、深みのある
  • base note

    レザーノート

    レザーノートとは、革製品を思わせるドライなスモーキーノート、ウッディノート、アニマルノートを持ちます。
    ライダージャケットや馬具、上質な革靴、アンティークの書斎にあるレザー家具など、洗練された高級感を彷彿し、特に秋冬や夜のシーンで人気のある香りです。

    香りの
    イメージ
    セクシー、大人っぽい、夜、渋さ、落ち着き、個性的、クール、洗練、男性的、高級感、官能的、エレガント、シック、秋冬
  • base note

    アーシーノート

    アーシーノートとは、土や大地、ほこりなどを彷彿させる香り。
    パチュリ、シダーウッド、ベチバーなどの香りがアーシーな特徴を持つとされます。
    他の様々な香りにプラスすると、どっしりとした深みや神秘性を与えてくれます。
    特にウッディノートやグリーンノートと組み合わせて使われることが多いノートです。

    香りの
    イメージ
    素直、野生的、素朴、ぬくもり、落ち着き、生命力、深み、神秘性

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