セサミオイルを使ってアーユルヴェーダ体験
スキンケア
2021.8.20

セサミオイルを使ってアーユルヴェーダ体験

こんにちは!アロマセラピストのうのかです。

暦の上ではすでに立秋が過ぎました。
自宅にいる時間の方が多い生活になって約1年弱。

自分自身の中にあるカレンダーと、自然と共に巡っている自然の暦とのバランス調整が未だに慣れてない部分もありながらも、少しずつ今までの時間軸とは変えた方がいいと無意識に感じている今日この頃です。

季節ごとの心身のケアというのはその季節が始まる前や始まったばかりの頃から対策をすると良いと言われており、これからは乾燥や冷えへの対策が必要となります。

今回は、「時間軸」を使ったインドの最古の伝統医療のアーユルヴェーダで使われているセサミオイルについて、そして相性の良いエッセンシャルオイルをご紹介します。

アーユルヴェーダとは

 アーユルヴェーダとはインド大陸最古の伝統医学で、「世界三大伝統医学」の中のうちの一つです。
「心と身体の調和」を最も重要視することで知られている包括的な物事の全ての基礎であり、個々のライフスタイルを見直すことができるものです。
アーユルヴェーダはその人の体質やライフスタイルによって3つのタイプに振り分け、自分自身がより良い方向性になるように、つまりその人にとって最善の人生になることを目的としています。

このアーユルヴェーダの哲学はオイルやハーブを用いてボディトリートメントやフェイシャルトリートメントなどの身体への施術以外に、食事での養生法、ヨガをはじめとする運動やストレッチとの併用など、様々な場面で活用できます。

アーユルヴェーダは「夜明け・正午・夕暮れ・真夜中」の4つの時間軸別に「その人の意思で行う1日の活動の中で得られる豊かさ」というライフサイクルのチャートが存在し、アーユルヴェーダのライフサイクルと合わせた暮らしをしていくと、その人にとって最善の体質を完成させることができると言われています。

このように書くと難しいかもしれませんが、個人の意思を尊重した上でのライフサイクルの作り方になっているので、教えに縛られることはありません。
アーユルヴェーダの発祥はインド大陸でインドの一部の中だけで取り入れられていましたが、貿易が盛んになると様々な国で知られ、この理論を基に多様な考え方や哲学が誕生しました。

現代ではアーユルヴェーダの体験ができるのはインドよりもスリランカの方が盛んです。

アーユルヴェーダで使用する基本のオイルは「セサミオイル」

アーユルヴェーダで使用されているオイルはゴマ油。
つまりキャリアオイルの中で選ぶ場合はセサミオイルになります。

セサミオイルは抗酸化作用・抗炎症作用・保湿などの様々な効能が期待できるオイルで、乾燥が気になる季節に向けてフェイシャルマッサージやヘッドマッサージに取り入れると乾燥対策になります。

セサミオイルは市販されている太白ごま油を加熱処理して作ることができますが、まずは製品化されている未精製・オーガニックのセサミオイルを使ってみましょう。
セサミオイルは美容オイルとして使用でき、あとはお気に入りのエッセンシャルオイルを入れて全身に使うことができます。

セサミオイルと相性の良いエッセンシャルオイル

セサミオイルと相性の良いエッセンシャルオイルを、アーユルヴェーダを基に選定してみました。
アーユルヴェーダのエッセンシャルオイルの選定やブレンドは多種多様存在しますが、中でも「正反対のもの」を取り入れることによって互いの良くないところをかき消し、全く違うものを作って調和を図るというブレンド方式が知られています。

1.レモングラスジャスミン

青々しい爽やかな香りのレモングラスと濃厚で不思議な魅力を持つ香りのジャスミンをブレンドして、イライラする心や感情的になる心を落ち着かせ、よりフラットな精神になることを目指せるブレンドです。
ジャスミンの個性的な香りが中和されるので、ハンドマッサージに使うと手先からフローラルな香りが漂います。

2.クラリセージベチバー

甘さと辛さを、軽さと重さをブレンドして苦手と思ってしまう香りからお気に入りの香りに中和できるブレンドです。
ベチバー単体だと土のような重さで使いづらいことが多いですが、クラリセージの草のような香りを取り入れることによって苦手な香りから万能性のある香りになることが理解できるようになります。
乾燥が気になる部分へのセルフトリートメントにおすすめのブレンドです。

毎日のスキンケアの中にセサミオイルを気軽に取り入れてみましょう

 セサミオイルは「オイルの女王」と言われており、アーユルヴェーダで使われる遥か昔には、クレオパトラが自身の美しさを保つためにどうしても手に入れたかったほど貴重なオイルでした。
「若返りのオイル」という別名もありますが、基本的にスキンケアに積極的に取り入れて自らの保湿力をキープする目的として秋から冬にかけてのセルフスキンケアとして活用してみましょう。


 


ライター:うのか
AEAJ認定アロマセラピスト / 占術研究家。アロマテラピーとハーブを普段の暮らしの中で工夫しながら取り入れることをライフワークにしています。犬と生活しているのでペットアロマにも関心があります。

 

コラムで紹介した商品

レモングラス・エッセンシャルオイル・オーガニック/5ml(有機栽培・Organic)

レモングラス・エッセンシャルオイル・オーガニック/5ml(有機栽培・Organic)

ハーブ調でさわやかなレモンの香り。
収れん効果、オイリー肌の改善効果があるため、スキンケアコスメや石鹸、入浴剤などはもちろん、フェイシャルや全身トリートメントにもおすすめです。
また虫の嫌いな成分が含まれる為、虫除けスプレーやキャンドルにもよく配合されます。

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ジャスミンサンバック・アブソリュート・オーガニック

ジャスミンサンバック・アブソリュート・オーガニック

インドやアラブ地域で媚薬として使われてきた香りで、クレオパトラが愛した香りとも言われています。
花の女王といわれるジャスミンの香りは、官能的でエキゾチックなフローラルノートです。ほんのりとムスクやクマリンのような甘く重い香りも感じられます。エキゾチックノートの中ではとてもバランスの良い女性的な香りです。
自信を取り戻し、ストレスや緊張を和らげたいときにおすすめです。

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ベチバー・エッセンシャルオイル・オーガニック

ベチバー・エッセンシャルオイル・オーガニック

ベチバーはアロマ業界にとって大変個性的で価値のある植物です。それだけでなく、ベチバーは土壌を浄化する目的でも栽培されています。
香水業界では、香料の保留剤(香りの成分の揮発を制限し、香水の香りの持続性を助けるもの)としてもよく使われています。
大地を思わせる深みのある香りです。独特の癖のある香りですが、香水のブレンドにほんの少し加えると複雑な深みのある香りに仕上がるため、調香には欠かせない香りです。

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